韓流四天王と呼ばれた男たちを語る

渾身の主演作品

雰囲気が大分違います

チャン・ドンゴンについて、というと中々思いつかない人もいるかと思います。やはり先に紹介した2人の印象が大きすぎるのが関係しているでしょう、片や世界的に活躍するハリウッドスターという肩書に向けて勇往邁進中で、片や日本で不動の人気を獲得して韓国俳優の中ではある意味殿堂入りを果たしていると言っても良い。これらの面々と比べたら、流石にその隙を付け入るように人気を得るのは難しいというものだ。

もちろん好きな人は好きなのはそうです、ですが俳優として活躍している姿を見ないと中々愛情は湧かないもの。いくら芸能人と言っても、きちんと活躍してメディアなどに出演しなければ、忘れられてしまうのも無理はないようにだ。

チャンドンゴンが近年、一番最初に出演した映画で、主演作品が一本あります。2014年に公開されたその映画は、贖罪と断罪を求めて1人の殺し屋が罪を償うために活躍する『泣く男』という作品だ。

こちらの作品に主演しているチャン・ドンゴン、雰囲気が別人のように感じるほど変貌しているんです。そして作中で見せる演技にも定評が集まり、彼にとっての代表作といえる作品になるのではと、そう予測しています。

泣く男 概要

2014年に公開された今作は、チャン・ドンゴンが出演した映画作品となっている。筆者的に見た時、何だか雰囲気が違っているなぁと感じさせられた。ニヒルな二枚目という印象のある彼が演じる作品としては、これまで演じてこなかったタイプの作品なのかもしれません。ですがそれ故に熱を込めて演技をしている姿があるので、楽しめる部分も含まれています。内容はかなりシリアスですが、影を抱えた主人公が似合うのかもしれませんね。

そんな泣く男、まずはあらすじから見ていこう。

あらすじ

幼少期にアメリカの砂漠で母が拳銃自殺をして、行く宛のなかった少年ゴンはマフィアに拾われ、その後殺し屋として育成されていた。母に捨てられたというトラウマを抱えながらも、殺しに身を投じていくゴンにいつもの通りに依頼が飛び込んできた。何一つおかしくない、裏切り者の抹消。取引現場でノウノウと話をしている中で、ゴンはその場にいた全員をターゲットごと皆殺しにする。その時、背後から気配を感じて思わず発砲すると、そこにいたのは一人の少女、そしてその胸を鮮血に染め上げて力なく倒れてしまった。

関係ない少女を殺してしまった罪を背負ってしまったゴン、そんな彼の元に否応なく本部から新たな司令が飛んでくる。それはターゲットの妻であり、そして少女の母親でもあった韓国で投資会社を営んでいるモギュンの暗殺だった。一度は捨てたはずの韓国へと旅立ち、モギュンについて調べていく。やがて彼女が認知症の母の介護をしながら、夜は1人先立たれた娘のビデオを見ながら泣き叫び、酒に溺れていたのだ。

そんな彼女を殺す気になれなかったゴン、しかし組織からの指令は絶対、だが迫り来る時間の中でゴンはこれまで繰り広げたことのない、血と硝煙の臭いが入り交じる激しい戦いへと向かっていく。

最終的にどうなるか

ネタバレを話すと、ゴンは結果的にモギュンへ電話越しから自身の娘を殺した相手がすぐに現れると伝えて、彼女の復讐に力を添えるのだった。つまり彼は自ら殺したと名乗りを上げながら、最後まで守り通した彼女に命を絶たれることで精算したのです。

電話での相手がゴンで、現れたのが自分を助けてくれた相手だとは知らないモギュンは愛する娘を奪った憎き敵に遠慮無く発砲した。これで全てが楽に慣れると、そう思ってゴンは息を引き取ることで物語は完結します。孤独を背負った殺し屋が犯した過ち、その精算には自身の命を賭けることで全てにケリをつけて幕引きとなった。

それまでの作品と比べて

この泣く男という映画作品を見て貰えればわかると思いますが、チャン・ドンゴンという韓国人俳優のあり方と印象が大分違っていると感じた人も少なくないと思う。公開された時には既に韓流ブームなどと呼ばれたものは霧散し、話題が出るとしたら批判めいたものしかなかった。チャン・ドンゴン本人にはなんの咎も無ければ、彼が何かをしたわけでもない。ただ社会的な反発心や行き過ぎた宣伝と放送内容を助長しすぎたメディア側の責任と言っていいでしょう。

作品そのものには何の問題はない、それこそサスペンス系の内容が好きなら同作品を見る価値はあります。イ・ビョンホン主演の映画、インサイダーズに負けないくらい迫力感と、過激な銃撃戦が楽しめる。REDリターンズよりもシリアスで泥臭いのもウリだ。

韓流四天王と呼ばれた男たちを語る