韓流四天王と呼ばれた男たちを語る

人気の高さが伺える

単独主演作品である『アジョシ』

そんなウォンビンですが、実のところこれまで彼が主演したという作品は、実は全く無いと言えるほどだったのです。出演作品は多い、人気もある、ですが肝心の彼の代表作といえる物がなかったという事実は衝撃的だ。2016年現在から見れば既にありますが、人気俳優と呼ぶには芸歴で映画などで主演作品がないというのは、役者としての肩書があまり伴っていないと思わせるだけの不安材料と言えます。デビューしてから数年後、それこそこれから大事な時という時点で兵役に身を置き、さらにその中で怪我をしてもう数年は療養しなければならないというのだから、ちょっと気の毒といえば気の毒だ。

ですがそんなウォンビンに復帰後、待望の彼自身が単独主演を果たした映画が公開されました。そのタイトルは『アジョシ』と呼ばれるもので、2010年に公開された今作はその年の韓国映画の中で最も興行収入が良かった作品として知られている。

アジョシ 概要

ファンにとっては待ちに待ったウォンビンの初主演作品とだけあって、気合を入れて見に行ったという人もいるでしょう。そんな映画であるアジョシですが、この作品でウォンビンは平凡なおじさんとして過ごしながら、時折訪れる少女との邂逅だけが心の拠り所でした。しかし彼女が麻薬組織に拉致・誘拐されたことで、彼女を助けるために奔走するという内容だ。

ではあらすじを紹介してから、作品について説明していこう。

あらすじ

チャ・テシクは町外れで質屋を営みながら細々と暮らしていた、そんな彼と唯一接点を持っているのが質に入れるために色々なものを持ち込むソミだけだった。ソミはテシクをおじさん呼びしたい、テシクもソミに対しては父性を持って接する。しかしそんなソミの母親が麻薬事件と接点があるとして、麻薬組織にソミと母親が拉致されてしまった。テシクはソミたちを助けるために解放条件である運び屋を行うが、罠にかけられてテシクは逮捕されてしまう。しかしその警察署では、テシクの経歴が自分たちですら開示できない、高度な情報ロックに掛けられていることから、彼がただならぬ人間である事を理解する。

かつてテシクは国の特殊部隊に所属していた、元特殊部隊要員だったのだ。その後警察から逃げる形で、ソミを助けるために葬り去ったかつて兵士だった自分を取り戻し、戦士として組織と戦うことを決意する。単身挑むテシク、その圧倒的な戦闘力に生きてきた世界の違いを見せつけられてマフィアたちは彼1人に蹂躙されていく。果たしてテシクは無事、ソミを救出する事が出来るのだろうか。

公開された年の最高作として

それまで代表作と呼べる作品に巡り会えなかったウォンビンが、満を持して生まれた主演作品がこのアジョシだ。タイトルのアジョシとは『おじさん』という意味で、ソミが文字通りテシクを呼び慕う際に使用している言葉だ。韓国ドラマや映画を頻繁に見た人なら、なんとなく意味を察するかもしれないでしょう。ウォンビンの実年齢的な事を考えても、実に適した映画だ。とはいえ、ただのおじさんではなく、特殊部隊の元要員というトンデモ設定が付随するので一般人とはほど遠いことだけは先に言っておく。

作品の内容はそれこそ王道と言えるもので、その年では近年稀に見る良作だったと称する人もいたほどだ。その甲斐あって、遅まきの初主演作品でありながら2010年において韓国映画で最大の興行収入を記録し、ウォンビンはその年の大鐘賞にて主演男優賞を獲得する。もっと早く受賞しても良かったのではないかと思いますが、彼の場合は時とタイミングが合わなかったところが残念な点だった。

四天王としての活躍ぶりは

イ・ビョンホン、ペ・ヨンジュン、そしてチャン・ドンゴンの3人に次いでウォンビンという四天王最後の1人も盛大な活躍を見せている。四人の中で最も大成しているのは言うまでもなくイ・ビョンホンになる。彼は今後も活躍を続けていくでしょうが、ほかの3人もまだまだこれからが俳優として脂が乗り始める頃合いと言えるでしょう。

現在で言うところの四天王とは

ちなみにだが、2016年現在では韓流四天王と称される人物は上記の4名ではなく、今をときめく方々がピックアップされています。

  • キム・スヒョン
  • イ・ミンホ
  • イ・ジョンソク
  • キム・ウビン

この四名が現在の四天王で、その名も『新韓流四天王』と揶揄されている。次代の四天王からはイ・ビョンホンのように映画俳優として、世界的に活躍する人が生まれるかどうか、そんなところにも注目してみると、今後が楽しくなりそうだ。

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